米国ETF


こんにちは。もりおです。
今回は米国ETFの CEPI(REX Crypto Equity Premium Income ETF) について、最新データも踏まえて投資視点で整理してみます。

この記事におすすめの方々

暗号資産テーマやデジタル決済関連企業に関心がある方、高配当を期待したいがリスクも理解したい投資家のあなたにおすすめです。

CEPIって何なの?
詳しく説明するよー!

1. CEPIとは?


1.1 基本情報


CEPI(正式名称:REX Crypto Equity Premium Income ETF)は、運用会社が REX Shares(REX Financial LLC)で、2024年12月4日に設定された比較的新しいETFです。
運用手数料(Gross Expense Ratio)は 0.85%/年 で、配当が保証されているわけではありません。


1.2 投資戦略と対象


このETFは主に暗号資産関連企業(取引所、マイニング、カストディ、デジタル決済、ブロックチェーン技術など)に投資します。さらに、保有株に対して被覆型コール戦略(covered call)を行うことで、オプションプレミアムを収入源とし、キャピタルゲインだけでなく定期的なインカム(分配)も重視する設計です。


2. CEPIの利点とリスク


2.1 利点


  • 高配当性:最新データ(2025年9月22日現在)での Distribution Rate は約 41.58%/年 と非常に高い数字です。
  • 収入の多様性:株式値上がり益に加えてオプションプレミアムからの収入があるため、分配金の源泉が一つではありません。
  • テーマ性が強い:暗号/デジタル決済という将来性のある分野をメインとしており、テーマETFとしての魅力があります。

2.2 リスク


  • 分配金の構成に注意:現在の分配(distributions)は 100% 見込みで元本払戻し (Return of Capital, ROC) とされており、純利益だけではないため、分配金があっても NAV が減少するリスクがあることを理解する必要があります。
  • 負の純投資収益(30-Day SEC Yield):オプション収入を除いた純投資収益率は約 −0.44%/年(2025年8月31日時点)となっており、分配金だけでは収益が確保されない月・期間もあることを示しています。
  • 暗号関連企業のボラティリティ:対象銘柄が暗号/デジタル関連であるため、市場動向や規制リスク・技術変化等の影響を受けやすいです。
  • 経費率の影響:0.85%という経費率は高めで、分配金や価格上昇を消費する可能性があります。
  • 運用期間の短さ:開始が 2024年12月なので、長期実績が少ないため将来の継続可能性を判断するにはデータが限られています。

3. 実績・数値データ(要確認)


CEPIの直近データ(2025年9月22日現在)によれば、Distribution Rate は約 41.58%/年です。

ただし、30日SECイールド(純投資収益部分)は約 −0.44%/年(2025年8月31日時点)。オプション収入を除いた収益性がマイナスの期間もあり得ることを示しています。


  • Distribution Rate = 最新の分配金を年換算した利回り(オプション収入含む)。将来同じ分配が継続する保証はありません。
  • 30-Day SEC Yield = オプション収入を除いた純投資収益ベースの指標で負になることもあり、分配金だけで投資判断するとリスクがあります。

4. 投資する際のチェックポイント


4.1 事前に確認すべき項目


  • Distribution Rate の最新値(約 41.58%/年)と、その中に含まれる ROC の割合
  • 経費率 0.85% と月々の分配金が手数料・税金などを引いた後にどれくらい手元に残るか
  • 対象銘柄(暗号・デジタル決済関連企業等)の集中度と業績見通し
  • 被覆型コール戦略での収入と、株価上昇期の上げ幅制限リスク
  • 暗号資産・規制・マクロ経済の変動リスク、仮に市場が悪化した場合の下落耐性

4.2 投資スタンス


テーマ性が強いため、短期間で大きく動くことも多く、中長期視点で保有できるかを考えることが重要です。ポートフォリオ全体でどの程度の割合を割くか、自分のリスク許容度に応じた比率での配分をおすすめします。収入重視であれば分配金の持続性や元本減少リスクも含めて慎重に計画を立てましょう。


まとめ


CEPIは暗号関連企業への投資とcovered call 戦略を組み合わせた高分配型ETFで、Distribution Rate は約 41.58%/年。非常に魅力的ですが、分配金がほぼ ROC 含みであること、純投資収益(SEC Yield)がマイナスになることがあること、経費率・運用期間などのリスクを理解した上での判断が不可欠です。
高配当を狙いたいインカム投資家には選択肢となりますが、資産成長を重視する投資家は慎重さを持つことをおすすめします。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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