【結論:JEPI一択】毎月配当JEPI・QYLD・XYLD徹底比較|利回り12%の罠とは?
こんにちは。もりおです。今回は、毎月配当が受け取れる人気ETF3銘柄「JEPI・QYLD・XYLD」を、2025年最新データをもとに徹底比較します。本当におすすめはどれなのか?を明らかにします。
・毎月配当ETFを検討している方
・JEPI・QYLD・XYLDの違いを知りたい方
・カバードコール戦略を理解したい方
1. 3つのETFの基本データ(2025年10月時点)
1.1 JEPI(JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF)
対象指数:S&P500(低ボラティリティ銘柄中心)
配当利回り:約7.6%
株価:約56ドル
経費率:0.35%
運用総額:約5.2兆円
設定日:2020年5月
運用戦略:低ボラティリティ株80%+ELN(仕組債)20%
特徴:JPモルガンのアクティブ運用。株価上昇の恩恵も受けやすく、配当と値上がり益のバランス型。ボラティリティが3つの中で最も低い。
1.2 QYLD(グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETF)
対象指数:NASDAQ100
配当利回り:約12.0%
株価:約17ドル
経費率:0.60%
運用総額:約1.3兆円
設定日:2013年12月
運用戦略:NASDAQ100の株式保有+100%カバードコール
特徴:超高配当だが、株価上昇は期待できない。設定来で株価は約20%下落。ナスダック100のボラティリティが高いため、配当も株価も変動が大きい。
1.3 XYLD(グローバルX S&P500・カバード・コールETF)
対象指数:S&P500
配当利回り:約10.0%
株価:約39ドル
経費率:0.60%
運用総額:約4,500億円
設定日:2013年6月
運用戦略:S&P500の株式保有+100%カバードコール
特徴:QYLDのS&P500版。NASDAQ100よりボラティリティが低いため、QYLDより安定。ただし株価上昇は限定的。
2. カバードコール戦略とは?
2.1 カバードコール戦略の基本
カバードコール戦略とは、株式を保有しながら「コールオプション」を売却し、そのプレミアム収入を得る戦略です。簡単に言うと、「株価が大きく上がる権利を他人に売って、その対価を受け取る」仕組みです。
メリット:オプションプレミアムで配当が増える
デメリット:株価が大きく上昇しても、上限で利益確定されてしまう
2.2 JPモルガン方式(JEPI)vsグローバルX方式(QYLD・XYLD)
■ JPモルガン方式(JEPI)
・低ボラティリティ株80%+ELN(仕組債)20%
・オプションは「アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)」=行使価格が市場価格より高い
・株価上昇の余地を残しながら、プレミアム収入を得る
・アクティブ運用で銘柄選定を柔軟に変更
■ グローバルX方式(QYLD・XYLD)
・現物株保有+100%カバードコール
・オプションは「アット・ザ・マネー(ATM)」=行使価格が市場価格と同じ
・株価上昇の恩恵をほぼ放棄して、プレミアム収入を最大化
・パッシブ運用で機械的にオプション売却
3. 【比較表】JEPI vs QYLD vs XYLD
| 項目 | JEPI | QYLD | XYLD |
|---|---|---|---|
| 対象指数 | S&P500 | NASDAQ100 | S&P500 |
| 配当利回り | 約7.6% | 約12.0% | 約10.0% |
| 株価 | 約56ドル | 約17ドル | 約39ドル |
| 経費率 | 0.35% | 0.60% | 0.60% |
| 運用総額 | 約5.2兆円 | 約1.3兆円 | 約4,500億円 |
| 設定来リターン | プラス | マイナス約20% | マイナス約15% |
| 株価上昇期待 | ◎ | × | △ |
| ボラティリティ | 低い | 高い | 中程度 |
| 配当安定性 | やや変動 | 変動大 | 比較的安定 |
4. トータルリターン比較(過去5年間)
4.1 配当込みトータルリターン
JEPI:約+30%(年平均約5.4%)
QYLD:約-5%(年平均約-1.0%)
XYLD:約+10%(年平均約1.9%)
参考:S&P500(VOO):約+90%(年平均約13.7%)
配当込みでもJEPIが最も優秀な成績を収めています。QYLDは配当を含めてもマイナス圏、XYLDは辛うじてプラスという結果です。
4.2 なぜJEPIが優れているのか?
①株価上昇の恩恵を受けられる:アウト・オブ・ザ・マネーのオプション戦略により、ある程度の株価上昇益を確保
②低ボラティリティ銘柄選定:下落局面でも損失を抑えられる
③アクティブ運用:市場環境に応じて柔軟に銘柄を入れ替え
④現物株からの配当収入:オプションプレミアムだけでなく、株式配当も収入源
5. それぞれのETFが適している投資家
5.1 JEPIが向いている人
✅ 配当収入と株価上昇の両方を狙いたい
✅ ボラティリティを抑えた安定運用をしたい
✅ 長期保有を前提としている
✅ トータルリターン重視
✅ 初心者から中級者
推奨投資比率:ポートフォリオの20〜40%
5.2 QYLDが向いている人
✅ 株価上昇を完全に諦めても、超高配当が欲しい
✅ 毎月の配当収入を最大化したい
✅ すでに十分な資産があり、インカムゲインで生活したい
✅ 横ばい相場または下落相場を予想している
✅ 上級者向け
推奨投資比率:ポートフォリオの5〜15%(リスク分散として少額)
5.3 XYLDが向いている人
✅ QYLDほどリスクは取りたくないが、高配当は欲しい
✅ S&P500ベースで安定性を重視
✅ QYLDとJEPIの中間的な選択肢が欲しい
✅ 中級者向け
推奨投資比率:ポートフォリオの10〜20%
6. 実際にワイが保有してみた感想
6.1 JEPIの保有体験
ワイはJEPIを約200万円分保有していますが、毎月1万円前後の配当が入ってくるのは正直嬉しいです。株価も購入時より10%ほど上昇しており、トータルでプラスを維持できています。配当が毎月入ることで、精神的な安定感もあります。
6.2 QYLDの保有体験
QYLDも一時期100万円ほど保有していましたが、株価が15%下落したため売却しました。配当は確かに月1万円ほど入っていましたが、株価下落のスピードが配当を上回り、トータルでマイナスになってしまいました。
6.3 XYLDの検討結果
XYLDは実際には保有していませんが、QYLDとJEPIの中間的な性質を持つため、「どっちつかず」な印象があります。QYLDほど配当は高くなく、JEPIほど株価上昇も期待できない。個人的には、JEPIかSPYDに投資する方が良いと判断しました。
7. よくある質問(Q&A)
Q1. 3つを組み合わせて保有するのはアリ?
A:あまりおすすめしません。同じカバードコール戦略のETFを複数持つより、JEPIをメインにして、VYMやSCHDなど「通常の高配当ETF」と組み合わせる方が分散効果が高いです。
Q2. NISA口座で買うならどれ?
A:JEPIが最適です。株価上昇も期待でき、配当の税金も非課税になります。QYLDやXYLDは株価下落リスクが高く、NISA枠を使うのはもったいないです。
Q3. 配当を再投資すべき?それとも現金で受け取るべき?
A:目的によります。
・資産形成期:再投資して複利効果を狙う
・リタイア後:現金で受け取り生活費に充てる
ただし、QYLDやXYLDは株価下落が続く可能性があるため、再投資しても元本割れするリスクがあります。
Q4. 配当が減ることはある?
A:あります。特にQYLDとXYLDは、市場のボラティリティが低下すると、オプションプレミアムが減少し配当も減ります。JEPIも変動はありますが、3つの中では最も安定しています。
8. 【結論】本当におすすめなのは?
8.1 総合評価ランキング
🥇 第1位:JEPI
・配当と株価上昇のバランスが最も優れている
・トータルリターンで圧倒的に優秀
・初心者から上級者まで幅広く対応
・長期保有に最も適している
おすすめ度:★★★★★(5.0/5.0)
🥈 第2位:XYLD
・QYLDより安定性が高い
・S&P500ベースで分散効果あり
・配当利回り10%は魅力的
・ただし株価上昇は期待できない
おすすめ度:★★★☆☆(3.0/5.0)
🥉 第3位:QYLD
・超高配当は魅力だが、株価下落リスク大
・トータルリターンでマイナスの可能性
・ボラティリティが高く精神的に疲れる
・上級者が短期戦略で使う分にはアリ
おすすめ度:★★☆☆☆(2.0/5.0)
8.2 投資目的別のおすすめ
【長期資産形成】JEPI 60% + VYM 40%
【毎月配当重視】JEPI 70% + XYLD 30%
【超高配当狙い】JEPI 50% + QYLD 20% + SPYD 30%
【安定重視】JEPI 40% + VYM 40% + SCHD 20%
9. まとめ
毎月配当ETF「JEPI・QYLD・XYLD」を徹底比較した結果、総合的にはJEPIが圧倒的におすすめです。
JEPIの優位性:
・配当利回り7.6%と高水準ながら、株価上昇も期待できる
・トータルリターンで過去5年間プラス30%
・低ボラティリティで精神的に楽
・初心者から上級者まで対応
QYLD・XYLDの注意点:
・超高配当は魅力だが、株価下落リスクが大きい
・トータルリターンでマイナスまたは微増
・長期保有には向かない
・ポートフォリオの一部(5〜15%程度)に留めるべき
最終アドバイス:
毎月配当ETFだけでポートフォリオを構成するのではなく、VYM・SCHD・HDVなどの「王道高配当ETF」と組み合わせることで、配当収入と資産成長の両立を目指しましょう。
ワイ自身もJEPIをメインに、VYMやSPYDと組み合わせて運用しています。配当利回りだけに惑わされず、トータルリターン(配当+株価上昇)で判断することが、成功への近道です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿