20代はiDeCoとNISAどっちが得?オルカンの実績と4つの違いから考える始め方

こんにちは。もりおです。「iDeCoで積立してるって言ったら、NISAでオルカンの方がええでって言われた…」そんなモヤモヤを抱えている20代の方は多いのではないでしょうか。どちらも運用益が非課税になる心強い制度ですが、中身の仕組みはかなり違います。今回はオルカンの過去の実績と、両制度の違いを整理しながら、若い世代にとってどちらが使いやすいのかを考えてみます。
・iDeCoとNISAのどちらから始めるか迷っている20代の方
・オルカン(全世界株式)での積立投資に興味がある方
・すでにiDeCoを始めたけれど本当に正解だったか気になっている方
・少額から無理なく資産形成を始めたい投資初心者の方
1. オルカンで30年積み立てたら本当に1200万円になる?
1.1 オルカンってどんな投資信託?
「オルカン」は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の愛称です。日本を含む先進国と新興国の株式にまとめて投資できる投資信託で、1本持つだけで世界中の企業に分散投資できるのが特徴です。
購入時や売却時の手数料がかからず、保有中にかかる運用コスト(信託報酬)も業界トップクラスの低さであることから、NISAの積立先として非常に高い人気を集めています。
1.2 設定来の年平均利回りは約18.2%
元記事の試算によると、オルカンは2018年10月31日に基準価額1万円でスタートし、2026年9月9日時点では3万7358円まで値上がりしています。約7.85年でおよそ3.7倍になった計算で、年平均の成長率(CAGR)に直すと約18.2%です。
ただしこの期間は、コロナショック後の急回復やAI関連株の上昇、円安の進行などが重なった「株式にとって追い風の時期」でした。この数字がこれからも続くと考えるのは少し楽観的かもしれません。
1.3 長期の指数ベースでは約6.2%
オルカンが連動を目指す「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」の過去20年(2006年9月→2026年9月)で見ると、年平均の成長率は約6.2%とされています。こちらは指数の実績でファンドそのものの成績ではありませんが、長い目で見た「平常時の目安」として参考になります。
元記事のシミュレーションでは、月1万円を30年積み立てた場合、
①年利18.2%が続いた場合:1億円を超える計算
②年利6.2%の場合:1200万円には届かない計算
という結果でした。つまり「30年で1200万円」は十分ありうるものの、確実な数字ではなく、相場次第で上にも下にもブレるということです。
2. 20代にNISAがすすめられる4つの理由
2.1 選べる商品の数がケタ違い
iDeCoは法律(確定拠出年金法)と規約で、1つの金融機関で選べる運用商品が3本以上35本以下と決められています。元記事によると、iDeCoでオルカンを選べる金融機関は7社ほどに限られているそうです。
一方NISAなら、オルカンはほとんどのネット証券で取り扱いがあります。さらに大手ネット証券ではつみたて投資枠で200本前後、成長投資枠では1000本を超える投資信託から選べることもあり、選択肢の広さは比べものになりません。
2.2 いつでも引き出せる
iDeCoは老後資金づくりのための制度なので、原則として60歳まで引き出すことができません。
NISAは好きなタイミングで売却して現金化できます。結婚、引っ越し、転職、車の購入、住宅の頭金など、20代〜30代はお金が必要になるライフイベントが多い時期です。「必要なときに使える」という柔軟さは、若い世代にとって大きな安心材料になります。
2.3 口座を持つだけでかかる手数料がない
iDeCoは加入時に国民年金基金連合会へ2829円の手数料がかかり、さらに毎月の掛金から171円以上の手数料が差し引かれます(金融機関によっては運営管理手数料が上乗せされます)。
月5000円など少額で積み立てていると、この固定手数料の割合が相対的に大きくなってしまいます。NISAは口座開設も無料で、売買手数料がかからない証券会社がほとんどなので、少額投資との相性がとても良いんです。
2.4 100円から始められて金額変更も自由
iDeCoの掛金は最低月5000円から1000円単位で、変更できるのは年1回までです。老後のためにと多めに設定すると、家計が苦しくなったときに調整しにくいという面があります。
NISAは金融機関によっては100円から積立でき、金額の変更も何度でも可能です。収入が少ない時期は少額で、昇給やボーナスに合わせて増やすといった柔軟な運用ができます。
3. それでもiDeCoを続ける価値はある?
3.1 iDeCoだけの強み「掛金が全額所得控除」
元記事ではNISAのメリットが中心に紹介されていましたが、iDeCoにはNISAにない大きな強みがあります。それが「掛金が全額所得控除になる」ことです。
たとえば所得税・住民税の合計税率が15%の方が月1万円(年12万円)を掛けると、年間でおよそ1万8000円の税金が軽くなる計算です。運用成績に関係なく得られるメリットなので、確実性という点ではNISAより有利な部分もあります。
3.2 すでに始めている人はやめなくてOK
すでにiDeCoを月1万円で続けている方は、慌ててやめる必要はありません。60歳まで引き出せない点は「老後資金を強制的に確保できる仕組み」と前向きに捉えることもできます。
家計に負担を感じているなら、掛金を最低額の5000円に下げて、その分をNISAに回すという調整も可能です。
①生活防衛資金:まずは生活費の3〜6か月分を現金で確保
②NISA:自由に使えるお金で長期の積立投資
③iDeCo:余裕がある分を老後資金+節税目的で上乗せ
という順番で考えると、無理のないバランスになります。
3.3 自分の状況に合わせて選ぼう
所得税がかかっていない方や収入が少ない方は、iDeCoの節税メリットが小さくなります。逆に、収入が安定していて老後資金も意識したい方は、NISAとiDeCoの併用が有力な選択肢になります。「どちらが正解か」ではなく、「今の自分にはどの配分が合うか」で考えるのがポイントです。
まとめ
今回は「20代ならiDeCoとNISAのどちらが得か」をテーマに、オルカンの実績と両制度の違いを整理しました。
①オルカンの実績:設定来は年約18.2%と好調だが、指数の20年実績は約6.2%。高い利回りを前提にしすぎない
②NISAの強み:商品が豊富・いつでも引き出せる・手数料が安い・100円から金額変更も自由
③iDeCoの強み:掛金が全額所得控除になり、確実な節税効果がある
④20代の始め方:まずはNISAで積立を習慣化し、余裕があればiDeCoを併用
大切なのは、どちらの制度を選ぶかよりも「無理のない金額で長く続けること」です。ご自身のライフプランに合わせて、上手に使い分けていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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