全世界株式(オルカン)の中身を確認|日本株の比率と国別構成の調べ方

全世界株式(オルカン)に投資すると、どの国の株がどれくらい入っていて、日本株の比率はどの程度なのかを、指数の仕組みや国別構成の確認方法、日本株の比率を自分で調整するときの考え方とあわせて整理します。こんにちは。もりおです。「全世界に投資しているつもりやけど、日本の会社ってほとんど入ってないん?」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。


この記事におすすめの方々

・新NISAで全世界株式(オルカン)を積み立てている方
・全世界株式の中身や国別の比率が気になっている方
・日本株を別に買い足すべきか迷っている方
・投資信託の月次レポートの見方を知りたい初心者の方


全世界株式って「世界まるごと」なんやろ?せやのに日本株はちょっとしか入ってないって聞いたんやけど、ほんまなん?
はい、全世界株式は各国の株式市場の大きさ(時価総額)に応じて配分されるので、日本株の比率は思ったより小さく感じるかもしれません。今日は中身の仕組みと、比率の調べ方を一緒に整理していきましょうね。


1. 全世界株式の「中身」はどう決まっているのか


1.1 投資信託は「指数(インデックス)」に連動している


全世界株式の投資信託は、ファンドマネージャーが国や銘柄を自由に選んでいるわけではありません。あらかじめ決められた「株価指数(インデックス)」と同じ値動きを目指して運用されています。


代表的な指数には、MSCI社が算出する「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)」や、FTSE Russell社が算出する「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」などがあります。いわゆる「オルカン」として知られる商品の多くは、MSCI ACWIへの連動を目指しています。


1.2 配分のルールは「時価総額加重」


これらの指数は、基本的に「時価総額加重平均」という方法で構成されています。時価総額とは「株価×発行済株式数」のことで、市場全体での会社の大きさを表します。


つまり、株式市場の規模が大きい国や、時価総額の大きい企業ほど、指数の中で大きな割合を占める仕組みです。「国ごとに均等に分けている」わけではない点が、最初に押さえておきたいポイントです。


1.3 「先進国」と「新興国」の両方が入っている


MSCIの公表資料によると、MSCI ACWIは先進国23か国と新興国24か国の大型株・中型株で構成されています。米国や日本、欧州といった先進国に加えて、中国やインド、台湾などの新興国も含まれます。


ただし、新興国の比率も時価総額に応じて決まるため、国の数が多いからといって新興国の比率が大きくなるわけではありません。


えっ、国ごとに均等やないんや!ほな、大きい国ほどたくさん入ってるってことなん?
その通りです。市場の大きさに比例して配分されるので、「世界の株式市場の縮図」を丸ごと持つイメージなんですよ。

2. 日本株の比率はどれくらい?


2.1 日本株は「数%程度」にとどまる


MSCIが毎月公表しているMSCI ACWIのファクトシートによると、国別の構成比率では米国が6割強を占めており、日本は5%前後となっています。日本は米国に次ぐ規模の国ではありますが、比率で見ると全体のごく一部です。


「日本の会社なのに、自分の資産の中で日本株がこんなに少ないの?」と驚く方も多いポイントです。これは日本の株式市場が小さいというより、米国の株式市場が世界の中で非常に大きいことによるものです。


2.2 比率は毎月少しずつ変わる


時価総額加重の指数では、各国の株価が動けば比率も自動的に変わります。たとえば米国株が大きく上昇すれば米国の比率が上がり、日本株が相対的に上昇すれば日本の比率が上がります。


また、指数は定期的に見直し(リバランス)が行われ、銘柄の入れ替えや新興国から先進国への格上げなども反映されます。そのため、ここで紹介した比率は「目安」として捉え、最新の数字は必ず公式資料で確認するようにしましょう。


2.3 「除く日本」の商品もあるので注意


全世界株式と名前が付いた投資信託の中には、日本を含まない「全世界株式(除く日本)」というタイプもあります。この場合、日本株の比率はゼロです。


同じ「全世界」でも、連動する指数が違えば中身も変わります。購入前に、目論見書で「どの指数に連動しているか」「日本が含まれているか」を確認しておくと安心です。


日本は5%前後かぁ…。しかも「除く日本」なんて商品もあるんやな。名前だけで選んだらあかんやつや。
そうなんです。名前が似ていても連動指数が違うことがあるので、目論見書の「ベンチマーク」の欄は必ず見ておきたいところですね。

3. 自分で中身を確認する方法


3.1 投資信託の「月次レポート」を見る


いちばん手軽なのは、運用会社が毎月公開している「月次レポート(マンスリーレポート)」です。多くの全世界株式ファンドでは、次のような情報が載っています。


①国・地域別構成比率:米国、日本、英国などの比率
②業種別構成比率:情報技術、金融、ヘルスケアなどの比率
③組入上位銘柄:比率の大きい企業名とその割合
④基準価額の推移:ファンドの値動き


運用会社のウェブサイトや、証券会社の商品ページから無料で閲覧できます。


3.2 指数のファクトシートを見る


もう一つの方法は、指数を算出している会社のファクトシートを見ることです。MSCI ACWIであればMSCI社、FTSE系の指数であればFTSE Russell社の公式サイトで、国別構成や上位銘柄が公開されています。


英語の資料が中心ですが、「Country Weights(国別比率)」や「Top 10 Constituents(上位10銘柄)」といった項目を見れば、全体像はつかめます。


3.3 確認するときのチェックポイント


・基準日:レポートがいつ時点の数字かを確認する
・連動指数:MSCI ACWIなのか、別の指数なのかを確認する
・日本の有無:「除く日本」タイプでないかを確認する
・上位銘柄の偏り:一部の大企業に比率が集中していないかを見る


月次レポートって、なんか難しそうやけど…初心者でも読めるもんなん?
大丈夫ですよ。まずは「国・地域別構成比率」の円グラフだけ見れば十分です。慣れてきたら業種や上位銘柄も見てみましょうね。

4. 日本株の比率をどう考えるか


4.1 「時価総額どおり」で良いという考え方


全世界株式をそのまま持つということは、「世界の市場が評価した割合に従って投資する」という選択です。特定の国を予想して配分を変えないため、判断に迷う場面が少なく、長期の積立を続けやすいというメリットがあります。


4.2 日本株を買い足すという考え方


一方で、「生活の通貨が円だから、円建ての資産を少し厚くしたい」「よく知っている日本企業にも投資したい」という理由で、日本株のインデックスファンドや個別株を別に買い足す人もいます。


ただし、日本株を足すと全体の配分は時価総額どおりではなくなり、日本の景気や為替の影響を受けやすくなります。どちらが正解というものではないので、自分の考えに合う形を選ぶことが大切です。


4.3 気をつけたいポイント


・重複に注意:全世界株式にもすでに日本株が含まれている
・為替の影響:日本以外の株は円高・円安で円換算の評価額が変わる
・管理の手間:複数の商品を持つと、配分の見直しに手間がかかる
・目的を先に決める:「なぜ日本株を増やしたいのか」を言葉にしておく


日本株を買い足すかどうか、ズク博士やったらどう考えるん?
まずは「何のために増やしたいのか」を考えてみましょう。理由がはっきりしていれば、比率も決めやすくなりますよ。あなたならどんな理由で配分を決めますか?

5. まとめ


全世界株式(オルカン)の中身について、ポイントを振り返ります。


①全世界株式は指数に連動しており、配分は国ごとの市場規模(時価総額)で決まる
②MSCIのファクトシートによると、日本の比率は5%前後で、米国が6割強を占める
③比率は株価の動きやリバランスで毎月変わるので、最新の数字は月次レポートで確認する
④「除く日本」タイプもあるため、購入前に連動指数を確認する
⑤日本株を買い足すかどうかは、目的をはっきりさせてから判断する


「世界まるごと」と聞くと各国に均等に投資しているイメージを持ちがちですが、実際には市場の大きさを反映した配分になっています。中身を知っておくと、相場が動いたときにも落ち着いて判断しやすくなります。ぜひ一度、ご自身が持っているファンドの月次レポートを開いてみてくださいね。


中身がわかったら、なんで日本株が少ないんかも納得できたわ!今度レポート見てみるで。
その意気です。中身を理解して持つことが、長く投資を続けるいちばんのコツなんですよ。

最後までご覧いただきありがとうございました。



よろしければクリックをお願いいたします。
株式デイトレードランキング バナー   にほんブログ村 株ブログ 株日記へ