【KNG ETFとは?】配当貴族×カバードコールで高配当を狙う米国ETFの魅力と注意点
こんにちは。もりおです。今回は米国ETFの KNG(FT Vest S&P 500 Dividend Aristocrats Target Income ETF) について、最新データを反映して投資視点で解説します。
米国ETFを探している方、安定した配当収入を狙いたい方、カバードコールや配当貴族株を運用対象にしたい方。
1. KNGとは何か?
1.1 KNGの基本情報
KNG(FT Vest S&P 500 Dividend Aristocrats Target Income ETF)は、S&P 500 Dividend Aristocrats(25年以上連続増配企業)を対象とした株式に投資しつつ、部分的なカバードコール戦略(covered call)を用いて利回り強化を目指す ETF です。 この戦略では、株式の一部に対してコールオプションを売り、オプションプレミアムを収入として受け取ります。
1.2 運用構造と戦略
概要としては次の通り:
- 株式部門は Dividend Aristocrats 銘柄で構成、定期的な再構築・リバランスあり。
- カバードコール戦略は「部分的(partial)書き」方式で、株式すべてにオプションをかけるわけではない。
- 信託報酬(経費率)は 0.75%/年(2025年時点)。
- 設定日(Inception)は 2018年3月26日。
2. KNGのパフォーマンスと利回り
2.1 過去実績
直近の実績を見てみると、KNG の配当込みトータルリターンはマイナス〜小幅なプラス幅で推移してる。例えば 1年トータルリターンは約 4.78% 上昇(分配込み) とのデータあり。 ただし、5年・10年と長期で見ると、累積リターンが年率換算で 約 8~9%前後 と評価されているケースも。
2.2 分配利回りと指標
・12ヶ月分配率(Distribution Rate)は約7.99%(2025年8月時点)と報じられており、利回り志向の投資家に注目されている。 ・株式比率のオプション上書き率(option overwrite %)は約 21.92% の報告。 ・トップ構成銘柄としては C.H. Robinson, AbbVie, Lowe’s などが挙げられる(約1.6–1.9%前後のウェイト)。
3. KNGのコストと注意点
3.1 信託報酬(経費率)
KNG の信託報酬(経費率)は 0.75%/年。 この水準は、インデックス型 ETF と比べると高めやけど、オプション戦略を含む構成を考慮すると業界的には許容範囲とされてる。
3.2 コストの影響と比較
例えば、S&P500連動 ETF(例:SPY など)は経費率 0.09% 程度やから、KNG のコストはそれよりかなり高い。 ただし、利回りを狙う用途であれば、追加収入とのバランスを評価する必要がある。
4. KNGのメリットとデメリット
4.1 メリット
- Dividend Aristocrats 銘柄という安定配当株を対象にしている
- カバードコール戦略で配当収入にプラスαを狙える
- 毎月分配型でインカム収入を得やすい構成
- 分散された銘柄構成および再構築機会あり
4.2 デメリット・注意点
- 株価上昇局面では上昇分を取りこぼす可能性あり(オプション戦略の制限効果)
- 信託報酬 0.75% は他のインデックス ETF に比べて高め
- 設定以来の期間はそこまで長くないため、極端なシナリオでは実績が足りない可能性あり
- 特定のセクター偏重リスク、銘柄入れ替えリスクがある
- 配当利回りが高く見える分、税制上の扱いやコストをよく理解する必要あり
5. KNGを使った投資戦略と使い方
5.1 購入方法
KNG は米国上場 ETF なので、米国株対応の証券会社で取引可能や。購入時には手数料や為替も確認しとこう。
5.2 積立や分散併用
高配当志向なら、KNG をコアに据えつつ、成長型 ETF(例:VOO や QQQ)などと併用することで、キャピタル重視とインカム重視をバランスできるで。積立投資(ドルコスト平均法)も有効。
まとめ
KNG(FT Vest S&P 500 Dividend Aristocrats Target Income ETF)は、Dividend Aristocrats 銘柄と部分的なカバードコール戦略を組み合わせて高配当収入を狙うETFや。最新データでは、12ヶ月分配率 7.99%、経費率 0.75%、オプション上書き比率約 21.92% などが示されてる。 ただし、上昇相場での制限、コスト・税制の扱い、戦略型ゆえのリスクもあるから、使い方を吟味するのが大事やで。初心者は少額から試してみて、自分のスタイルに合うか見極めるのをおすすめするわ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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