投資

こんにちは。もりおです。今回は、純資産総額2.8兆円超、日本で最も人気のある世界株式ファンド「インベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】」について、メリット・デメリットを含めて徹底解説します。


この記事におすすめの方々

・世界のベストへの投資を検討している方
・毎月分配型ファンドに興味がある方
・アクティブファンドのリスクを知りたい方


世界のベストって有名やけど、実際どうなん?
純資産2.8兆円で日本トップクラスやけど、手数料が高いのと毎月分配型というデメリットもあるんや。両面から見ていこか。


1. 世界のベストの基本データ(2025年11月時点)


正式名称:インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
愛称:世界のベスト
設定日:1999年1月7日(運用歴26年超)
純資産総額:約2兆8,400億円(6ファンド合計で3兆円超)
基準価額:8,702円(2025年11月21日)
分配金:毎月150円(年間1,800円)
購入時手数料:3.3%(税込)
信託報酬:年率1.903%(税込)
信託財産留保額:0.3%
運用会社:インベスコ・アセット・マネジメント


2. 世界のベストの3つの特徴


特徴①:「株式投資の王道」バリュー投資


世界のベストは、世界各国(エマージング国を除く)の株式から「成長+配当+割安」の3つの条件を満たす銘柄を厳選するアクティブ運用ファンドです。単なる割安株ではなく、将来の成長性と配当の安定性も重視します。


特徴②:25年超の運用実績とR&Iファンド大賞3年連続受賞


1999年設定で26年超の運用実績を持ち、2023〜2025年の3年連続でR&Iファンド大賞「投資信託20年部門 外国株式バリューカテゴリー」で優秀ファンド賞を受賞。長期的な運用力が評価されています。


特徴③:8年超連続で資金流入、日本で最も人気の世界株式ファンド


2017年1月から2025年10月まで97ヶ月連続で純資金流入を記録。世界株式アクティブファンドの中で運用資産額ランキング第1位。投資家からの圧倒的な支持を得ています。


8年連続で資金流入ってすごいやん!みんな買ってるんやな。
人気はあるけど、それが必ずしも「良いファンド」という意味やないんや。次でデメリットも見ていこか。

3. 世界のベストの4つのデメリット


デメリット①:信託報酬1.903%は高すぎる


年率1.903%の信託報酬は、インデックスファンド(例:eMAXIS Slim全世界株式0.05775%)の約33倍です。100万円投資すれば年間約1.9万円の手数料がかかります。10年で約19万円、20年で約38万円の差になります。


デメリット②:購入時手数料3.3%も必要


100万円投資すると、購入時に3.3万円の手数料が差し引かれます。実際の投資額は96.7万円からスタート。この時点ですでに3.4%のマイナスです。


デメリット③:毎月分配型は税金面で不利


毎月150円(年間1,800円)の分配金が出ますが、分配金には毎回20.315%の税金がかかります。複利効果が損なわれ、長期的な資産成長が鈍化します。さらに、基準価額が下がると「特別分配金(元本払い戻し)」になり、実質的に自分のお金を返してもらっているだけになります。


デメリット④:ベンチマーク(MSCI World Index)を下回ることも


アクティブ運用のため、ベンチマークを上回ることを目指していますが、過去の実績では下回る期間もあります。高い手数料を払っても、インデックスファンドに勝てない可能性があります。


手数料高すぎやん…それでもみんな買ってる理由は?
「毎月分配金」が魅力的に見えるからや。特に60代以上の方には、毎月の収入が嬉しいんや。

4. 世界のベストが向いている人・向いていない人


向いている人


✅ 60代以上で、毎月の分配金収入を重視する方
✅ すでに十分な資産があり、元本成長より収入重視の方
✅ アクティブ運用のプロに任せたい方
✅ 25年超の実績と純資産2.8兆円の安心感を求める方


向いていない人


❌ 20〜50代で、長期的な資産成長を目指す方
❌ 手数料を最小限に抑えたい方
❌ インデックス投資で十分と考える方
❌ NISA成長投資枠で効率的に運用したい方(毎月分配型は非効率)


5. 世界のベストの代替案


代替案①:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)


信託報酬:0.05775%(世界のベストの約1/33)
購入時手数料:なし
分配金:なし(自動再投資で複利効果最大化)
おすすめ:20〜50代の長期投資家


代替案②:世界のベスト(年1回決算型)


同じインベスコの商品ですが、年1回決算型なら分配金を抑え、複利効果を活かせます。毎月分配が不要なら、こちらを選ぶべきです。NISA成長投資枠対象で、2025年2月に純資産2,000億円を突破しました。


6. まとめ


世界のベストは、純資産2.8兆円、26年超の運用実績、R&Iファンド大賞3年連続受賞という実績を持つ人気ファンドです。しかし、信託報酬1.903%、購入時手数料3.3%、毎月分配型による税金の不利さという3つの大きなデメリットがあります。


ワイの見解:60代以上で毎月の分配金収入を楽しみたい方には選択肢の一つですが、20〜50代の資産形成層には全くおすすめしません。eMAXIS Slim全世界株式など低コストインデックスファンドの方が、長期的なリターンでは圧倒的に有利です。


最後までご覧いただきありがとうございました。


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