【米国高配当株】Valley National Bancorp(VLY)最新分析|利回り・業績・安全性を徹底解説
こんにちは。もりおです。今回は米国株のValley National Bancorp(VLY)について、最新決算と投資視点から整理しました。
・米国株の投資を検討している初心者の方
・銀行株・地域銀行に興味がある方
・配当・貸出・経営改善に関心のある方
1. Valley National Bancorp(VLY)の基本情報
1.1 会社概要
Valley National Bancorp(ティッカー:VLY)は、米国ニュージャージー州に本社を置く地域銀行持株会社で、預金・貸出・商業融資・住宅ローンなどを提供しています。資産規模はおおよそ620億ドル程度とされています。
1.2 最新決算ハイライト(2025年第3四半期)
2025年第3四半期では、当期純利益が約1億6,340万ドル(1株あたり0.28ドル)となり、前期(第2四半期)の1億3,320万ドル(0.22ドル)から増加しました。 売上高(収益)は約5億1,111万ドルで、前年同期比で増収となっています。 ネット金利収入(税引前調整ベース)は約4億4,750万ドル、純金利マージン(NIM)は3.05%と、前四半期から僅かに改善しました。 預金残高は5,120億ドルとなり、前期比で約4.5億ドル増加しています。 一方、貸出残高は49.3 Bドルと若干減少。CRE/C&Iの調整が影響しています。
1.3 配当と利回り
本稿作成時点で、最新の四半期配当額・利回りは開示されている主要数値を確認できていませんが、安定した収益改善と預金増加の流れを背景に配当維持・成長への期待があります。投資の際は、最新の配当発表を必ず確認しましょう。
2. VLYのメリットとデメリット
2.1 メリット
・純利益・収益が改善傾向にある点。Q3 2025で大きく増益。
・預金増加とマージン改善の流れ。NIMが3.05%と前期比改善。
・地域銀行として顧客基盤・地域密着型のサービスを持つため、地方景気回復の恩恵を受ける可能性。
2.2 デメリット
・貸出残高が微減となっており、特に商業不動産(CRE)・商業融資(C&I)部分で調整が進んでいます(貸出49.3 Bドル)
・銀行セクター、特に地域銀行には金利変動・信用コスト・不動産市況の影響が強く、リスク要因となる可能性があります。
・配当利回り・成長見通しが高配当株や成長株並みとは言い切れないため、「高成長を狙う」投資にはやや物足りないかもしれません。
3. 投資戦略におけるVLYの活用法
3.1 積立・分散投資として
少額からでも始めやすい銀行株として、VLYを “ポートフォリオの一部” に組み込むのが現実的な戦略です。例えば毎月少額を購入し、銀行株・地域株・成長株・インデックス株と並行して保有することで、リスクを分散できます。
3.2 ポートフォリオの“補完”銘柄としての位置づけ
成長株ばかりだとリスクが高いため、VLYのような安定→改善傾向ありの地域銀行株を”補完的な銘柄”として持つことで、全体のバランスを取りやすくなります。ただし、銀行業特有のリスク(不動産・金利・信用)に対する備えも忘れずに。
4. VLYに投資する際の注意ポイント
4.1 投資前の確認事項
・金利環境:地域銀行の収益性は金利差(貸出金利−預金金利)に左右されやすい。
・信用・不動産リスク:CRE(商業不動産)やC&I(商業融資)のポートフォリオ比率や動向を確認。
・配当の継続性:配当を維持するための収益基盤・資本充実度をチェック。
・ポートフォリオ全体とのバランス:銀行株1本に偏らず、異なるセクターや地域も組み入れる。
4.2 まとめたチェックリスト
以下を確認しておくと安心です:
- 最新決算の純利益・EPS・NIMの推移
- 預金・貸出の動向(増減、預貸比率)
- CRE・C&I・住宅ローン部門の信用リスク動向
- 配当利回り・配当性向・資本規制(CET1など)の状況
5. まとめ
今回は米国株のValley National Bancorp(VLY)について、直近2025年第3四半期決算・事業動向・投資メリット・デメリットを初心者目線で整理しました。収益改善・預金増加というプラスの流れが見られる一方で、貸出や不動産融資の調整・銀行業特有のリスクも存在します。ポートフォリオの一部として“地域銀行+改善テーマ”の銘柄を検討する際、VLYは候補のひとつになり得るでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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